いまから30年後、この世界はどうなっているんだろう
サラリーマンを辞めて3年、自宅で仕事をするようになって人と会うことはなくなった。
毎日、会話をするのは妻と最近、やっと彼氏ができたという娘、そして愛犬だけである。
仕事仲間から昨年前までは、どうしてる?と携帯に電話をしてくる人も2,3人はいたが、さすがに今年に入ってからは着信履歴は妻だけである。
しかも最初はこちらから妻あてに電話してもでない。
10分ほどして、何?
体外、あれはどこに置いた、帰りにあれを買ってきてくれとかお願いする電話である。
妻は一般事務で10年以上も外で働いている。
家にこもって外に出ない日だってある。
庭の手入れだってしなきゃいけない。
松の木はぼーぼーでクリスマスツリーのようになってしまった。
4年前に亡くなった母が残してくれた家に住んでいて、さぞかしこのお庭を見たら、驚くだろう。
10年間、ほったらかしにしたら草木は伸び放題で家を覆うことだろう。
人が手を加えなかったら、この世界の景色は草木が生い茂りすごいことになっているだろう。
ネットで人類が滅亡した後の建物が崩壊する様がCGで描かれていた。
とても興味深かった。
人類が滅亡する姿など、見たくはない。
今年、孫が生まれた。
彼らに引き継ぐもの、やはり安全で安心して暮らせる世の中を維持させていく術だろう。